昨日の漢字に続いて　日本語のすみれの由来のこと

いろいろ説がありますが、中村浩署『植物名の由来』などで　以前調べて「すみれ想」に載せているのは

・大工道具の墨入れに花の形が似ている　
・紋所などの隅入れ角 四角の四隅がくぼんでいる形 　
・古代の武具の「隅取（すみとり）り柄弦（えづる）」の旗印 で　紙を畳んで作った物で　隅取りとは方形の四隅を細工した物の事で、すみいりとかすみいれと呼ばれる。その紙細工が花の形に似ている
　
・摘まれる　から 百人一首にもあるようにむかしは春の若菜を摘んで　食用にしていたけれども　すみれもその中に入っていた。摘まれるから　つみれ　すみれへ

時代的なことや用途など　適切ではないという反論が　どれにもあるようです。

その後、他にもこんなのがありました。

・“澄みいる”の語尾が変化して“澄みいれ”と名詞化し,母音の重なりを嫌う日本語の音便変化によって短縮されて“すみれ”となった。

小学館　日本国語大辞典では
・墨つぼの墨さしに似ているところからスミレフデ（墨入筆）の略
・スミイレ（墨入）の義で　ツボスミレの略
・花の形が　スミイレ（炭入）に似ているところから
・スミレバナ（墨入花）の義
・ス（酸）　ミレ（楡のように滑るところから　ニレから転じる）
・サク・ミチ・ラレ　から　（？？？？）
・ソミレ（染）の義

意味が分からないのがいろいろ〜＾＾；

そして↓を有力候補に挙げられているサイトがあります。
・「相撲取れ（古語：すまひとれ）」が訛って（スマヒトレ→スマイツレ→スミッレ→）スミレ
他の説への反論も詳しく載っていますよ
こちらです　別府街角ウォッチング＞草木名の話＞スミレ

子供がすみれの花の曲がったところをひっかけて遊ぶので　スモウトリバナなど　相撲に関係した呼び方で　すみれをあらわしていたところが多くあったようなのです。

さて　本当のところは？
自分で考えないで　また　探してみようかな＾＾；

すみれを日本語の漢字では　菫　と書きますが　元はどういう意味があって　なぜすみれなのかとふと疑問に思いました。

菫という字は　辞典によると　すみれ、すみれ色、セリに似たような野菜　ムクゲ　他　のことらしいですが

字の構成は

　＝　　＋　

は　くさかんむり　　の元になる字で　くさかんむりの旧字体は　これ　　です。

　は　音をあらわして　キンという読み方になります。　これはトリカブトの意味　と書いてある本がありました。
トリカブトに似た草⇒すみれ　と書いてある辞典もありました。

菫　は　古い時代で　アサガオ　シブシ　スミレ　など。中世に　スミレ。　近世で　カギハナ、スミレ、トリカブト、ノゼリ、ヒトヨグサ、ムクゲ

意味がよくわからなかった＾＾；

・菫菜（キンサイ）・・・ノゼリ
・菫○（キンクワン・漢字が出せない＾＾；）・・・セリに似た野菜、（「字通」ではすみれとした）
・菫荼（キント）・・・トリカブト、ニガナ
・菫草（キンサウ）・・・トリカブト
・菫喙（キンカイ）・・・毒草
・菫菫菜（キンキンサイ）・・・ツボスミレ
ということで　以上は漢和辞典類数冊（角川大字源、大修館書店の大漢和辞典　他）見たものをまぜこぜにしたのですが

小学館の日本国語大辞典　に
中国でスミレの一種に菫菫菜があることから　菫がすみれに当てられた・・・という説がありました。

名義抄や和名抄では　スミレを菫菜、須美禮　とあらわしているらしい？
名義抄・和名抄　って何か？　まで調べていません。



ついでに・・・菫とよく間違われる　　は　　＋　土
（黄＋土　という考えもあるらしい）
ねばつち（→粘土）　わず・か（少ない）などと読むらしいです。
これは菫の元となった下の字とは成り立ちが違うのですが　略して書くと　結果が同じになってしまうらしいです。
飢饉などと関係し　菫より　暗い意味が多いようで・・・

以上　かえってこんがらがった気もしますが　間違えていたり　追加がありましたら　教えてください。

きょう　１月１５日の誕生花に白いすみれも選定されてました。

白いすみれといえば　そのままなら　シロスミレですがもっと身近なすみれで・・・

マルバスミレの花束を探してみました。


（昨年4月29日　群馬県で撮影）

マルバスミレって丸顔でかわいいんですよね〜♪

毎日が菫曜日　の元のコンテンツについて　
すみれについてのつぶやきの変遷

A-1．最初はすみれ想の入り口のコーナーでつぶやいて　つぶやきの棚というページに保管していましたが、それは削除してしまいました。

A-2．きまぐれ通信（保存版）
つぶやきの棚の残っていたテキストを拾って　続きを2002年あたりから2005年9月までコメントがつけられる日記形式のCGIを借りて。

B．まいふぉと
2005年まで　A　とは別に　すみれを見に行った日の記録写真をアップしていました。

C-1．気まぐれ通信（保存版）
2005年秋　からAとBを一つにして　ブログを始めました。2011年まで。

C-2．毎日が菫曜日
2012年開始　当ブログです。
そういえば　すみれ想を始めたのは　某コミュで　すみれのことを呟いていたのを　メンバーのKさんがまとめてくれたのがきっかけでした。それとすみれサイトのリンク集を合わせて　すみれ想の前身のHPを始めました。

てな具合です。
すみれ想入り口では　2005年から　その年にであったすみれを一種一枚づつ　年度内で紹介しています（さぼりぎみで全種紹介できないまま終わることがしばしば）。

22012年2週目の菫曜日（きんようび）です。

１月８日(日)に　切手のことに少し触れましたが　それをきっかけに
手持ちの切手をあらためて見てみました。
４種類しかないんですが。
鳩居堂で買ったのを頂いたすみれのイラスト付きのはがきの上に載せて撮ってみました。
右にあるのは　はがきと切手つながりで　すみれのイラストの封緘シールです。これも頂き物♪



１．左上　タカネスミレ
高山植物シリーズ　第６集
１９８５年（昭和６０年）９月２７日　チシマギキョウと一緒に発行

２枚、ネットで知り合った方に頂きました。
タカネスミレの群生に　昨年あえたんですよ♪


２．左中　タチツボスミレ
日本の自然シリーズ　通常切手
１９９２年（平成４年）　発行　　２００２年（平成１４年）９月３０日で廃止された

一枚だけ。通常切手なのでいつでも買えると思っていたら　廃止されました。
定形郵便８０円を　簡易書留にするとプラス３５０円で　計４３０円になるので用途があったのですが、実際は簡易書留は窓口扱いなので　現金で支払うことが多く　窓口で料金の証紙を印字したものを貼ることになるので　使われることが少ないというのが理由のようです。
通常切手にまたすみれを使って発行してくれないかなあと希望。８０円や５０円ならいいなあ。いつも使える♪

図柄のタチツボスミレ　ちょっとニオイタチツボスミレっぽいけど距は色がついてますね。

４３０円切手になぜすみれを使ったか。
それは　４３０が　すみれ　と読めるから・・・・
ではないですよね＾＾；


３．左下　スミレ
ふるさと切手　宝塚　（兵庫県）
２００１年（平成１３年）３月２１日　宝塚歌劇とスミレ　２枚

何枚か買ったんですが　使っちゃって　３枚しか残っていません。
もうちょっと上から撮ったほうが好きなんですが。。。


４．右上　スミレ
日本郵政公社設立記念　
２００３年（平成１５年）４月１日　発行　スミレと木瓜
東京国立博物館蔵の「四季花鳥図巻」（酒井抱一画）の１０か所の部分を図案とした切手１０種
メタリックなグラビア方式で印刷。シール式

１０枚で１シート　シール式なんですが　すみれ以外のは使ってしまいました。
全体の様子は　ここをクリックで探してください＾＾；
これ１枚しかないです。紙質が普通と違ってて　しわがついてしまいました。

間違えてたらすみません<(_ _)>
すぐ直しますので気が付いた方は教えてください。